-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー

皆さんこんにちは!
株式会社東海ファスト、更新担当の中西です。
さて
今回は、現場ごとの流れ
ということで、今回は、解体工事の種類と流れについて、実際の施工現場での経験をもとに深く解説いたします♪
目次
建物の解体工事は「古い建物を壊す」というイメージが強いですが、実際には法的な手続き・近隣配慮・安全対策・廃材処分など、非常に多くの配慮が必要な工種です。
解体工事と一口に言っても、対象となる建物の構造や規模によって工法や手順が大きく異なります。
戸建て住宅や古い長屋などに多い解体工事。
工期:約3~7日程度(敷地規模による)
主な工程:手作業による内装解体→重機による本体解体
廃材:木材、断熱材、瓦、畳など多種多様
💡 木造は火災・倒壊のリスクが高いため、安全養生と粉じん対策が重要です。
倉庫や工場、店舗など中規模建築に多い構造。
溶接・ボルト固定された鉄骨を切断しながら解体
重機と火気作業の組み合わせが多く、火災・落下対策が要注意
🛠️ ボルト外し→溶断→分別撤去の順で行うのが基本です。
マンション・ビル・公共施設などの高層建築に多い構造。
コンクリートの粉砕には大型重機(ブレーカー・クラッシャー)が必要
騒音・振動・粉じんが発生しやすく、周辺住環境への配慮が最も重要
💡 RC造では「階上解体」や「逆打ち解体」など、建物条件に応じた工法選定がカギ。
テナント退去時や改装工事に伴う室内部分の解体。
構造躯体は残し、仕上げ材・壁・床・天井・設備を撤去
原状回復工事ではテナント契約書に基づいた範囲の把握が必須
📦 店舗・オフィスでは夜間作業や騒音制限に注意が必要です。
建設リサイクル法に基づく届出(80㎡以上の場合)
ライフライン(電気・ガス・水道)の停止手続き
アスベスト調査(2022年以降は原則義務化)
📌 解体工事の多くは法的手続きの管理が重要。業者が代行できる場合もあります。
隣地との境界線確認
敷地の高低差・搬入経路・障害物のチェック
解体時の影響がある周辺住民への事前挨拶・工事説明
💡 トラブル防止の第一歩は、丁寧な近隣対応です。
飛散防止・安全対策のため防音・防じんシート付きの養生足場を設置
敷地内や隣接建物の保護(カーポート・塀など)
📷 工事前に写真記録を取っておくことで、万一の賠償問題も防げます。
家具・畳・建具・壁紙などを人力で撤去・分別
再資源化可能な材は分別保管(建設リサイクル法)
♻️ 分別解体は環境配慮+処分コスト削減にも繋がります。
重機で屋根・柱・壁・基礎を順次解体
ホコリや粉じんが舞わないよう散水をしながら作業
🚧 残置物があると作業が止まるため、事前撤去が重要です。
地中の基礎や杭、ガラの除去
整地ローラー等で地盤を均す
砕石敷き・造成等のオプション対応も可能
💡 解体後に土地を売却・建て替えする場合は、整地状態が評価されます。
廃棄物のマニフェスト(管理票)作成・提出
写真付きの完了報告書を提出(施主・管理会社へ)
📄 法令順守を証明するため、行政や不動産業者との連携も必要です。
トラブル例 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
近隣からの騒音・振動クレーム | 工事内容の事前説明不足 | 着工前の丁寧なご挨拶と日程掲示 |
建物にアスベストがあった | 調査不足または見落とし | 必ず事前のアスベスト調査を実施 |
地中埋設物の発見(浄化槽・瓦礫など) | 昔の工法による未処理 | 契約時に「地中障害物対応」項目を明記 |
解体後に地盤が不安定に | 雨天で整地不良 or 埋戻し不備 | 天候を見た工程管理、転圧処理の徹底 |
解体工事は、ただ壊すだけではありません。
安全
環境への配慮
近隣へのマナー
廃材処理と法令対応
次の工事へつなぐための“整地力”
これらすべてが揃って初めて、プロの解体工事が成り立ちます。
「次の計画をスムーズに進めるために」
「近隣トラブルなく安心して任せられるように」
そんな想いで、私たちは一件一件、丁寧な解体工事を行っています。